色分けしたインデックス表示で探したい製品が一目で引ける工夫を
カートン光学株式会社さまは光学器械・眼鏡機器の開発・製造メーカーとして75年の歴史があり、自社一貫生産を行なっておられます。今回は顕微鏡、拡大鏡の総合カタログのリニューアルをご依頼いただきました。
総合カタログは、取扱い分野や全てのカテゴリーにわたって包括的に製品をご案内する冊子であるため、ご覧になる方が各製品の機能や性能、仕様や寸法を検討しやすく、掲載点数が多くても情報が整理されて見やすいことが重要になります。
そのため、各カテゴリーがわかりやすいように分類ごとに色分けを行い、見開き右側には常にインデックスを表示するようにして、探したい製品がどのページにあるのかが一目でわかる仕組みになっています。
スッキリと見やすいレイアウト、信頼感を感じさせる色調で統一
特にページの構成デザインでこだわったのは、ページごとに掲載される製品点数が異なっていても、ホワイトスペースをなるべく保つようにして、スッキリとした見やすいレイアウトにすることでした。図面の細かな文字についても、小さくても十分読める範囲の大きさになるように工夫しています。
また各製品がバラバラに見えないように写真の補正を行い、均一の光源で撮られているように見せています。既存のカタログから掲載されていた写真も今回新規に撮影した写真も並べて違和感のない仕上がりになっています。
正確性を要する取扱製品ですから、安心感や信頼感といった感情を抱かせる効果のある青や緑など寒色系の色味を採用しています。各製品がわかりやすいように色分けをしつつも、極力紙面を単調に見せないようにグラデーションを使用し、表の重要な箇所には立体感を感じさせる影を作るなどの工夫を凝らしています。
そして、製品が際立って魅力的に見えるように表紙や中面の製品背景は極力シンプルに、影を作って空間を感じられる表現を採用しています。