画期的な非常食の美味しさを見た目に表現する工夫
会社案内やホームページなどのご依頼を以前よりいただいていたお客様から新規事業の新製品案内用パンフレットとしてご依頼をいただきました。
災害直後の初期段階では、開封するだけで食べることができる非常食が役立ちます。 被災地では洗浄水が得られにくく排水も困難であり、また電気やガスなどのライフラインの復旧まで調理が不可能な状況が続くためです。
賞味期限が5年と長く、アルミ袋に加圧加熱殺菌された保存加工による安全性に加え、アレルギー対策がされているなど、調理が一切不要でパッケージを開ければすぐに食べられる、高エネルギーのおいしいパンであることが魅力的な商品です。
パンは最もニーズの高い主食分野の備蓄食品ですが、保存加工にもまして本体品質の劣化抑制が難しく、これまでは備蓄用といえば乾パンやマフィンなどの一部の商品に限られていました。 こうした背景から、「パン本来の味とふんわりした食感を維持した画期的な商品」として、説明文をきちんと読まなくても一目でこの美味しさが伝わることをデザインの目標としました。
小麦畑を背景に、非常食ながら豊かな味わいを感じさせる演出
そのため表紙も災害イメージなどの不安を煽るものではなく、温かな太陽の光が注がれるのどかな小麦畑を背景にして、切り抜いた商品を大きく配置し、商品名についても視認性が高く味わい豊かなウエイト太めの明朝体を使って、美味しそうな洋食店の看板のような装飾をしています。
中面も同様に、料理店のテーブル席に置かれているような空間を演出してデザインを行うことで、文字情報にも興味を抱かせる工夫を凝らしています。
また製品情報だけでなく、導入実績を掲載することで、新商品でありならがも信頼性が高いことをアピールできる構成になっています。
後日に米粉のクッキーのパンフレットもご依頼いただきました。