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食品関係は幅広い!自社が打ち出したいのはどのようなジャンル?

食品関係は幅広い!自社が打ち出したいのはどのようなジャンル?

世界でも類を見ないほどに、日本という国は「食」を愛する国だといわれています。
食品を購入する人も、食品関係の仕事に就いている人も非常に多く、大多数の人が食に興味を持っています。このような国民性であるからか、食品関係の仕事も多岐に及んでいます。そのため「食品関係の仕事」としてまとめようとしても、取り扱っている商品やサービス、対象者が大きく異なるため、まとめることができないのが現状です。ここではこのような状況を踏まえたうえで、「食品関係のパンフレット」を取り上げて、「作り方の基本」「カテゴリー別のパンフレットの作り方」「食品関係のパンフレットで重要視されるもの」「食品関係のパンフレットにおいて、重要視されるキーワード」について解説していきます。

どんな業務かによって、食品関連業のパンフレットは大きく異なる

どんな業務かによって、食品関連業のパンフレットは大きく異なる

食品関連業は多岐に及びます。それぞれでターゲットも異なりますし、見せるべき情報も異なります。
そのため、一口に「食品関係のパンフレット」といっても、その作り方は、どのような業態かによって大きく異なります。

ここでは、

  • ・食品そのものを開発している場合
  • ・食品の通販事業の場合
  • ・食品の卸売事業の場合

の3つに分けて、それぞれのパンフレットの作り方について解説していきます。

食品そのものを開発している場合

食品そのものを開発・加工して販売している事業者のパンフレットの作り方について解説していきます。

この場合、まず「自社が扱っているのは食品のラインアップ」を紹介すると分かりやすいでしょう。
例えばハムやソーセージなどの肉の加工品を中心に扱っているのであればそのように、黒豆など特定の原材料を用いた商品展開をしているのであればこれを取り上げ、多種多様な野菜を使った漬物やサラダを作っているのであればそれを紹介します。

「1つの商品(あるいは非常に商品の種類が非常に少ない)しか扱っていない」という場合はそれを紹介することになりますが、扱う食品が多岐に及ぶ場合は、自社が特に売り出したいものをピックアップしてパンフレットに載せるとよいでしょう。特に「創業からずっと使っている商品」「利益率が高い商品」「自社の特徴がよく表れている商品」などを、積極的にピックアップしていくべきです。

また、似ている商品があるのであれば、それの違いを記すのもよいでしょう。たとえば乾燥サラミが複数種類ある場合は、「これにはハーブの香りがついている」「こちらはスタンダードなもの」「これの中にはチーズが入っている」などです。これらの比較は、BtoCを想定している場合に非常に有用ですが、BtoBで展開していきたい場合でも非常に有用です。

また、他社との違いを言語化して載せるもひとつの方法です。

現在は、「安かろう悪かろう」のものは人に求められていません。「高くてもおいしいものを」「安くても、可能な限り安心なものを」と考える人が大半であると思われます。そのため、高価格帯のものであっても低価格帯のものであっても、「素材の良さ」を前面に押し出していくことをおすすめします。「国産の」「〇〇直送」「弊社のこだわり」などの文言をつけたうえで商品を紹介していくと、訴求力の高いパンフレットになります。

食品の通販事業の場合

次に、「食品の通販事業」について解説していきます。なおここでいう「食品の通販事業」とは、いわゆる「宅食」のことです。宅食には大きく分けて、「そのまま食べられるかたちになっているもの(お弁当)」と、「材料は入っているが、自分で調理する必要があるもの(ミールキット)」の2つがありますが、ここでは2つまとめて解説していきます。

宅食のパンフレット作りにおいてもっとも大切なのは、「メニューの例を出すこと」です。宅食を利用とする人は、まずメニューを見て、自分の好きなもの・自分の求めるものがあるかどうかを確かめます。また宅食は定期的に取り寄せることが前提となるものですから、バリエーション豊かなメニューであるかどうか、料理のかぶりはないかも確認することが多いといえるでしょう。

そしてその後に、だれもが目をやるのが「費用」です。宅食のなかには、「取り寄せる回数が多ければ多いほど、1食あたりの値段が安くなる」というシステムをとっているところも多いかと思われますが、そのあたりを分かりやすく表などにまとめておくとよいでしょう。

また、「1か月1食〇円から」という、最安値をパンフレットの見やすいところに記すのも効果的です。

宅食を売り出すパンフレットを作りたい場合は、「宅食を使うことでどんなメリットがあるか」をしっかり書いてあげるとよいでしょう。たとえば、「時間が短縮できる」「外食に比べて〇円も安い」「冷凍保存できる」「面倒な買い出しをカットできる」などです。これらは親しみやすい文章で書くのが基本で、「大変なあなたの日々に寄り添う」という姿勢を前面に出すことが求められます。

また宅食は、食事作りに悩む人の救世主ともなる選択肢です。「健康上の問題があって、アレルゲンや塩分量などを調節しなければいけない。でも自分でこれらを常に意識して作るのは難しい」「もともと料理が好きではなかったので、離乳食を作るのが難しくて悩んでいる」という人にとって、宅食は非常に心強い味方と成り得ます。そのため、対応可能メニュー(糖尿病、アレルギー、高血圧、離乳食など)も合わせて記しておくとよいでしょう。

これらの表記は、「今現在健康上の問題を抱えていて、宅食を利用しようとしている人」はもちろん、「今は健康な人」に対するアプローチとしても意味のあるものです。なぜなら「健康な状態」のときにアピールしておくことで、実際に宅食が必要になったときに、「そういえば〇〇会社で、アレルギー対応食(など)を提供していたな」と気づくきっかけになるからです。

食品の卸売り事業の場合

食品の卸売業の場合は、基本的にはBtoBを意識してパンフレットを作る必要があります。そのため、ある程度専門的な話をしていくかたちでも問題ありません。

また、「運輸のスタイル」「注文を受けてからどれくらいで届くか」などについて言及する必要が出てくるでしょう。特に、「スピーディーな配達」「最短〇日でお届け可能」などの表記は喜ばれます。

加えて、大前提として、「自社がどのようなカテゴリーの食品を扱っているか」がしっかりつかみとれるパンフレットにする必要があります。食肉か野菜か果物か、あるいは加工品か……といったことを、分かりやすく表記するとよいでしょう。商品展開が多数にわたる場合はカテゴリーを紹介し、詳細は打ち合わせのときに話すといったスタイルも視野に入ってきます。

このように、一口に「食品関連のパンフレット」といっても、その目指すべきかたちは、業態やターゲットによって異なります。「だれに、何を、どのように売り込みたいか」を意識してパンフレットを作っていくとよいでしょう。

「写真の良さ」が非常に問われるのが食品関係事業のパンフレットです

「写真の良さ」が非常に問われるのが食品関係事業のパンフレットです

上では、「食品関連のパンフレットの目指すべきかたちは、業態やターゲットによって異なる」としました。ただし、食品関連のパンフレット作りすべてにおいて、共通している部分もあります。

それが、「写真の良さがとにかく大事である」という点です。

BtoC向けのパンフレットであっても、BtoB向けのパンフレットであっても、またそのどちらをもターゲットとするパンフレットであっても、食品関係のパンフレットを作るのであれば、扱う商品(食品)がおいしく見える写真を撮らなければなりません。

照明はある程度明るくして、みずみずしさや新鮮さを感じ取れる写真にします。以前「モエダン(萌え断、萌え断面、切った断面が美しく可愛らしく、おいしそうに見えることまたそのようにされた写真・食品)」という言葉がはやりましたが、これは食品関連のパンフレットにも通じるところがあります。あえて食材を切った状態の断面を撮影することで、野菜ならばフレッシュさを打ち出せますし、肉ならばサシの入った姿をアピールすることができるようになります。

また、食材を使った料理や、食品の完成写真を載せることも重要です。
これは特にミールキットを扱う企業のパンフレットにとっては必須といえる項目です。食材だけをただ並べた写真を掲載しても、見た人は、「その食材を使って作り上げられる料理」をイメージすることがなかなかできません。
しかし食材とともに完成写真を載せておけば、「この食材を使ってこんなにおいしそうなものが作れるんだ!」というイメージを持ちやすくなります。

食品関連のパンフレットを作る場合、プロのカメラマンや、プロの料理人やフードコーディネーターなどと提携することも考えるべきでしょう。現在はスマホやカメラの性能が上がってきているとはいえ、プロのカメラマンの撮影する写真はやはり素人のそれとは違います。またプロの料理家は、料理の腕そのものはもちろん、「どのように食材を配置したらおいしそうに見えるか」を熟知していることも多く、頼りになります。

また、食材や料理の写真と関連して、「商品に関係するもの」の写真を載せるのも有効です。たとえばその食材が育てられている畑の写真や、清潔な制服(特に、帽子やエプロンを身に着け、衛生に配慮した制服であることが分かるもの)を身に着けた従業員の写真は、食品関連のパンフレットと親和性が高いものです。

また、運送も行うのであれば、自社トラックの写真を載せてもよいでしょう。

パンフレットにおいて、「写真」は非常に重要な意味を持ちます。そのなかでも食品関連のパンフレットは写真の重要度が高く、これによって「注文しよう」「やっぱりやめておこう」がたやすく変わるものだということを把握しておかなければなりません。どれほどおいしく、どれほど安く、どれほど安全なものであっても、写真が極端に悪いものであれば、成約に結び付かないことさえあります。

キーワードは「共存」「体に優しい」「健康」

キーワードは「共存」「体に優しい」「健康」

食品関連のパンフレット作りにおいて求められるスタンスも、業態による変化はあまり見られません。

現在は、「安さ」を前面に押し出すよりも、「共存」「体に優しい」「健康」などのキーワードを中心とした紙面づくりが好まれています。近年異物混入の事件などがピックアップされるようになったこともあり、「徹底した衛生管理を行っていること」を示す記述も好まれます。

信頼感や安心感を抱いてもらえるような作りを基本とすることで、「この企業に頼みたい」「ここの商品ならば安全そうだ」という気持ちを抱いてもらいやすくなります。

「食事」は、私たちの生活になくてはならないものです。特殊な環境下にある場合を除き、食事なしで生活できる人はいません。多くの人に関心を寄せられ、また多くの企業が参入する食品関連事業であるからこそ、ユーザーにアピールできる「有力な」パンフレットを作ることが非常に大事です。

私たち合同会社田島デザインでは、食品関連企業様のパンフレット作りをお手伝いしています。>>https://tajima-d.com/contact/