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不動産のパンフレットに求められるもっとも重要な要素は「信頼度」

不動産のパンフレットに求められるもっとも重要な要素は「信頼度」

不動産、特に住宅は、多くの人にとって人生で一番大きな買い物です。住宅を購入したり建てたりする人の場合、それが一生で最後の「家の購入」になることも多いといえます。そのため、不動産を手に入れようとする人は、そのほとんどすべてが、多くの不動産屋・住宅メーカー・工務店などを徹底的に比較検討して、信頼に足るところを選ぼうとします。
このように厳しい目で審査してくるお客様に、「この会社ならば信頼できる」と思ってもらえるためのパンフレット作りとはどのようなものかについて解説していきます。
※ここでは、基本的にはBtoC、一般のお客様を対象とした不動産のパンフレット作りについて解説していきます。

不動産のパンフレットを作るうえで考えるべき5つの要素

不動産のパンフレットを作るうえで考えるべき5つの要素

「不動産のパンフレットに求められるものは信頼度の高さ」です。
不動産は決して安いものではありませんし、住居としての不動産を求めている人は当然に(多角的な意味での)「住みやすさ」を意識します。そのため、パンフレットを見てもらったときに、「この会社にならば任せられる」「この会社が取り扱っている不動産が欲しい」と思ってもらえる作りにすることが重要です。

  • ・会社の方向性
  • ・ターゲット層の設定
  • ・取り扱っている物件周りの居住性
  • ・自社および自社取り扱い物件の話
  • ・安全性の高さ

この5点を意識すると、「信頼されやすいパンフレット」を作れるでしょう。
※具体的な表現方法については、次項の見出しで解説します。

会社の方向性

まず、会社の方向性を提示します。
不動産屋は、それぞれ得意とするカテゴリーが異なります。事業用の不動産を得意とするところもありますし、マンションの運用を積極的に勧めているところもあるでしょう。中古物件の紹介を得手としているところもあれば、新築一戸建てを建てるための紹介に強いところもあります。

自社を打ち出すためには、まずは「自社の得意としているもの」「自社の方向性」を明示することが大切です。自社が得意としているカテゴリーの不動産を欲している人は積極的に取引していこうとする意欲が生まれますし、「今の自分たちが求める方向性とは大きく異なる」と判断した人は切り替えができます。

ターゲット層の設定

上の「会社の方向性」にプラスして、「ターゲット層の設定」も重要です。
たとえば、新築一戸建ての場合で、坪単価が100万円を超える物件(メーカー)と、坪単価が30万円程度の物件(メーカー)では、当然ターゲットが異なります。そしてターゲットが異なれば、求められるデザインや文章も変わります。

また、自社の取り扱い物件の立地も、ターゲット層の選定およびパンフレットのデザイン決定に影響を与えます。都心部の物件をアピールしたいのか、郊外の物件をアピールしたいのかで、書き方も変わってきます。

取り扱っている物件周りの居住性

冒頭で、「ここでは一般の住宅について主に取り上げる」としました。ビジネスで足を運ぶ場所とは異なり、一般の住宅の場合は、それが一戸建てであれマンションなどの集合住宅であれ、人は「物件周りの居住性」を気にします。
スーパーやコンビニはあるのか、駅までのアクセスはどうなのか、学校や病院はあるのかなど、生活していくうえで必要な施設がそろっているのかなどを確かめます。そのため、これらを分かりやすく記載することも重要です。

自社および自社取り扱い物件の話

物件そのものを紹介するパンフレットの場合は、「自社の物件がどのような設備を持っているのか」などを丁寧に解説していくことが求められます。
不動産を購入する・借りる人は、そのほとんどが、一度は現地に訪れて下見をします。しかしまず「下見をしよう」というアクションを起こさせるためには、その物件に興味を持ってもらわなければなりません。
そのため、「この物件はこんなメリットがあります」「こんな設備があります」などのように具体的にアピールして、下見につなげられるようにする必要があります。

安全性の高さ

人によっては、「ここで買う家に、最後まで住む」と決めている場合も多いといえます。このような人は、「値段」だけで不動産を購入することは決してありません。「ここは安心して暮らせるところか」「自分や家族が、安らいだ気持ちで過ごせるところかどうか」を見極めてから、購入に踏み切ります。
そのため、特に一般向けの不動産を扱う企業の場合は、多角的な視点から、「この物件は・私たちの扱っている不動産は、安全性の高いものである」とアピールしていかなければなりません。

これらの5つのポイントを、お客様にとって分かりやすく、寄り添うように書くことが、一般向けの不動産を扱う企業のパンフレットには求められます。BtoBではなくBtoCの場合は特に、「分からないことがあれば何でもお聞きください」という柔らかい雰囲気のパンフレットにしたり、スーパーや学校などのごく身近な単語を出したりすると、訴求力の高いパンフレットになります。

どのようなパンフレットを作れば、各項目で信頼度の高さをアピールできるか

どのようなパンフレットを作れば、各項目で信頼度の高さをアピールできるか

不動産屋のパンフレットにおいて重要なのは「信頼性の高さ」をアピールすることであり、そしてそれには下記の5つのポイントを上手く取り上げていくことが重要だとしました。

  • ・会社の方向性
  • ・ターゲット層の設定
  • ・取り扱っている物件周りの居住性
  • ・自社および自社取り扱い物件の話
  • ・安全性の高さ

では具体的にはどのような表記をしたらよいのでしょうか? 下記では、「実際の伝え方」「分かりやすい表現」「何を提示すればよいのか」について解説していきます。

会社の方向性

会社の方向性を示すためにもっとも分かりやすいのは、「マンション専門の不動産屋です」「新築一戸建て・中古一戸建て、一戸建てのリフォームまで総合的に承ります」などのように、自社が得意とするカテゴリーをパンフレットで明示することです。今までの取引年数や創業年数などを記載すれば、さらに信頼度が増します。

不動産のパンフレットでは、「社長の挨拶」もよく入れられます。社長の挨拶は、その会社の理念を伝えるもっとも分かりやすい方法であり、信頼できる不動産屋を探そうとしている人の手助けとなります。社長の挨拶は、不動産のパンフレットとは非常に親和性が高いので、積極的に入れていくとよいでしょう。

どのような書き方をする場合であっても、BtoCのパンフレットに求められるのは「共感」「寄り添い」であるということは忘れてはいけません。特に不動産という大きな買い物をしようとしている人は、どれだけ自分で調べても不安を抱えているものです。そのため、「一緒に良い物件を探して(作って)いきましょう」などのような寄り添いが感じられる文章が非常に大切です。

ターゲット層の設定

上でも少し触れましたが、不動産のパンフレット、特に物件そのものを紹介するパンフレットにおいては、「ターゲット層の設定」は非常に重要です。
ここの「ターゲット層」は、

  • ・単身者か、家庭持ちか
  • ・都心部か、郊外か
  • ・高級路線か、リーズナブル路線か

の3つの観点から見ていくと定めやすくなります。

たとえば単身者用のマンションを扱う場合は、「駅から徒歩2分」などのような表記が喜ばれますし、郊外に住む家庭持ちを意識した場合は「静かな環境で子育てができます」などのようなうたい文句になるでしょう。また前者の場合は、パンフレットデザインもモダンでスタイリッシュなものが適していますが、後者の場合は暖色系で暖かみのあるデザインが好まれます。

高級路線の物件を扱う場合は、「ハイクオリティ」「高い防音性と安全性」など表記が好まれます。対してリーズナブル路線の場合は、「坪単価20万円代から新築一戸建ての注文住宅が手に入る!」「安くてもしっかり!」などのように、価格を全面に押し出した表記が好まれるでしょう。高級路線の場合は、金額の目安の表記は必ずしも必要とされませんが、低価格帯の場合は積極的に組み込んでいきたいものです。

取り扱っている物件周りの居住性

BtoCの不動産のなかでも、とりわけ「本人・ご家族が住む用(投資用ではない)」の物件の場合は、物件そのものの情報はもちろんのこと、その物件周りの情報も考慮して選ぶ人が圧倒的大多数です。気軽に住み替えることのできる賃貸とは異なり、「買う」不動産は、そう簡単に動かせないという緊張感もあります。

そのため、物件を紹介するパンフレットでは、物件そのものはもちろん、その周辺環境についてもある程度詳細に記載しましょう。「歩いて〇分の距離に学校がある」「〇キロ圏内に大学病院がある」「駅近、雨の日でも濡れずにマンションに帰れます」などのように、分かりやすく、かつだれもが必要とする情報を、数字とともに記載すると訴求力が高いパンフレットになります。
また、「犯罪率が低い」「人気のエリア(〇県のなかで人気No.1の地区、など)」といったメリットがあれば、これも具体的な数字とともに記載します。

自社および自社取り扱い物件の機能面などの説明

自社および自社取り扱い物件の機能・設備の説明もしましょう。
たとえば、

  • ・カーポートの台数
  • ・オール電化かそうではないか
  • ・365日24時間ゴミ捨てができる
  • ・注文住宅の場合は、どこまで希望を反映できるか

などです。

この項目を説明する場合は、画像をふんだんに使いましょう。また、このためにプロの写真家に依頼するのもひとつの方法です。このページは、パンフレットを見たお客様に「ここに住みたい」「ここに見学しに行きたい」「ここの不動産屋に頼みたい」と思わせるために非常に重要なページだといえますから、推敲を重ねてベストの写真・表現方法を選びます。

なおこのページは、写真をふんだんに使うために、入れ込める文字数が少なくなります。そのため、「文章」で説明しようとするのではなく、箇条書きなどを上手に利用して、お客様が求める情報をピンポイントで伝えるように工夫しなければなりません。

安全性の高さ

上記の「機能面」と合わせて取り上げたいのが、「安全性の高さ」です。

  • ・オートロックがある
  • ・コンシェルジュサービスがあり、コンシェルジュディスクを介さなければ中に入れない
  • ・防犯カメラがある
  • ・耐火性耐震性に優れている

などを、具体的に写真つきで紹介していきます。特にマンションの場合は、住民が後から個人で防犯対策をしようとしても制限が生じることもあるので、買う段階でしっかりアピールしておくことが求められます。

大きな金額が動くものだからこそ、人は不動産を買うときには慎重になります。
また、信頼できるパートナーであるかどうか、出す金額にふさわしい物件であるかどうかを、厳しく見極めようとします。不動産屋は、そのようなお客様の目に耐えられるように、お客様が求める情報を提供できるパンフレットを作らなければなりません。
また、不安も多いお客様に、「私たちはあなたの悩みにしっかり寄り添います」と伝えられるパンフレットを作る必要があります。

私たちは、信頼のおける企業・選ばれる物件をアピールするためのパンフレット作りのお手伝いをしています。
>>https://tajima-d.com/contact/