採用案内用パンフレット
金融業のパンフレットは「誠実さ」「真面目さ」が一番重要

金融業のパンフレットは「誠実さ」「真面目さ」が一番重要

「お金」という非常に重要なものを扱う金融業には、当然誠実さや真面目さが求められます。場合によっては親しみやすさを出すことも必要になってきますが、それでも、「信頼できそうな機関であること」をないがしろにしては顧客の獲得にはつながらないでしょう。また一口に金融業のパンフレットといっても、「企業を対象とするか、それとも一般のお客様を対象にするか、あるいは富裕層をターゲットにするか」によって、描き方は大きく違ってきます。

ここでは、

  • ・金融業のパンフレットに求められる要素(共通)
  • ・ターゲット層による作り分け
  • ・金融業のパンフレットにおいて重要な注意点

について解説していきます。

金融業のパンフレットに求められる共通の要素とは

金融業のパンフレットにおいてもっとも重要な要素は、「誠実さや真面目さ」です。これはどの層をターゲットにするときであっても変わりありません。

金融業は、「お金」を直接的に扱うことになる業務です。金額の大小はあれ、お客様にとって非常に重要なお金を扱うことになるわけですから、「この業者に任せれば大丈夫そうだ」という安心感を抱かせるパンフレットを作らなければなりません。

金融業のパンフレットに出てくる人物は、ほかの業種とは異なり、そのほとんどすべてがスーツ姿をしています。相談者となりうる顧客はほかの格好をしていることもありますが、相談を受ける側の立場の人物はすべてスーツにするのが一般的です。

非常に単純な話だと考える人も多いかと思われますが、これが「単純な話だ」と思われる理由は、スーツがそれだけ「信頼感と結び付けられやすいツール」であることにほかなりません。

また、金融業はその性質上、多くのプランを扱ったり、複雑に入り組んだプランを提供したりすることが多いといえます。これらの著し方の違いについては後述しますが、プランを見せるときには、「分かりやすさ」と同時に「差別化」も意識する必要があります。

「自社のAプランとBプランではどう違うのか」を解説したり、「ほかの同業機関のプランとはどう違うのか」を示したりするのが重要です。

多くのお客様は自分のお金を金融業者に託すとき、その運用をより良く行ってもらう(あるいはより良く行う)ために、複数の金融業者を引き比べて比較します。そしてその手掛かりとなるのが、じっくりと見返しながら確認できる「パンフレット」なのです。

なお金融業の場合は、直接お客様とお話する機会も非常に多いといえます。そのときに戸惑わなくて済むように、またパンフレットと矛盾したことを伝えてしまわないように、従業員側もパンフレットとプラン内容をしっかり頭に入れておくことが重要です。

だれに、何を売りたいのかを明確にすることが重要

だれに、何を売りたいのかを明確にすることが重要

金融業のパンフレットを作る場合、まず大前提として、「このプランやこのパンフレットは、だれのためのものか」「どのような層をターゲットにしているのか」を考えることが重要です。

一口に「金融業のパンフレット」といっても、書くべき内容や書き方、方向性は大きく異なります。ターゲット層に合わない訴求の仕方をしてしまうと、成約に結び付く可能性も低くなります。

そこでここからは、「それぞれのターゲット層に合わせたパンフレットの作り方」について解説していきます。

  • ・企業向け
  • ・一般向け保険
  • ・富裕者層向けサービス

それぞれ見ていきましょう。

【企業向け】情報が多くなりがちなため、絞り込みが必要

企業・組合向けのプラン(以下「企業向け」とまとめて記す。例:企業向けの融資など)のパンフレットを作る場合は、「情報をしっかり絞り込むこと」が重要です。

企業を対象としたサービスの場合、内容が複雑になりがちです。また、条件もしっかり伝える必要があります。たとえば労災保険の場合は労災保険料の算定基礎額などを記す必要が出てくることもありますし、加入が制限される条件を記す必要もあるでしょう。

さらに海外企業および海外と連携している企業を対象とすることが多い金融業者の場合は、日本語と一緒に英語を記すことが求められます。

企業向けパンフレットの場合は、相手も知識があることが前提であるため、表現はやや硬質で専門的でも構いません。寄り添い表現は、不要とまでは言えませんが、少なくてもよいでしょう。

ただ上記で述べたように企業向けのパンフレットは盛り込むべき内容が多くなりがちです。企業向けのパンフレットの場合は、相手も関心が高く業務の一環として読むため文字フォントが小さく行間が詰まっていてもある程度は「読んでもらう」ことはできます。

しかしA4サイズの場合は、ぎっしり文字を詰めたとしても、1ページには1,000文字しか入りません。実際にはここに写真などが入りますし、英訳も入れる場合はもっと紙面が圧迫されます。

そのため、企業向けのパンフレットの場合は、特に「必要な情報の絞り込み」を意識することが重要です。

なお金融業は全般的にスーツの人物像が好まれますが、企業向けのパンフレットは特にその傾向が強いといえます。特段の理由がある場合を除き、相談者の格好はスーツとしましょう。

【一般向け保険】一般向けの場合は「分かりやすさ」「親しみやすさ」を意識して作る

一般向けのサービス(ここでは仮に、「一般向けの保険」とします)の場合は、企業向けの場合とは異なり、「親しみやすさ」を意識して作ります。一般向けであっても金融機関のパンフレットであるため、くだけすぎていたりふざけすぎていたりするデザインはNGですが、画像をやや多めに使って柔らかい印象を作るとよいでしょう。写真はもちろんのこと、イラストなども好まれます。イラストに関しては少し色を抑えめにしておき、極彩色は避けるべきです。

また、一般向けのパンフレットの場合は、「分かりやすさ」も意識しておかなければなりません。

「読む」「仕事の一環」としてパンフレットを手に取ってくれる人が多い企業向けパンフレットとは異なり、一般向けのパンフレットの場合は文字が多すぎたり分かりにくかったりすると離脱率が高まります。行間は広くとるように意識して、表やグラフなどを入れるようにします。

特に、「プランAとプランBの違い」「他業者の類似プランと、自社の類似プランの違い」などを表にしておくと、(潜在的な)お客様が最後まで読んでくれる可能性が高くなります。

なお現在は、「自社のプランが、他業者のプランに比べて圧倒的に優れている」「他業者を貶めるような書き方」を嫌う人も増えてきています。このような書き方を多用してしまうと、金融業にもっとも強く求められる信頼性を損ねる可能性もあるので、このような書き方は慎重にすべきでしょう。特に一般向けの場合は、「この業者はいやだな」「感じが悪いな」と判断されれば、ほかの保険に移られてしまう可能性も高くなります。

【富裕者層向けサービス】パンフレットでも「特別感」を出すことが重要

ターゲット向けの最後の解説として、「富裕者層向けのパンフレット・富裕者層向けのサービス」について解説していきます。

富裕者層向けのパンフレットにおいて、重要なキーワードとなるのが「ラグジュアリー感」です。

富裕者層はお金に余裕があるため、上質なものを好むことが多いといえます。そのため、彼らの嗜好に寄り添えるような贅沢感のあるパンフレットにするとよいでしょう。

そのようなパンフレットを作るひとつの方法として、「紙にこだわる」があります。一口に「紙」といっても、その手触りや質感、色の出方は紙によって大きく異なります。上質な紙を使うとコストはかかりますが、紙の違いは意外なほどに知覚されやすいので、それだけでも特別感を出せます。また、紙に特殊加工を施すことも視野に入れるべきでしょう。

なお特殊加工をする場合は、値段はもちろん納期も長くなる可能性があるので、これを希望する場合は事前にしっかり打ち合わせをする必要があります。

富裕者層向けのパンフレットは、デザイン面に関しては贅沢感があって上質なものにすると響きやすいといえます。

ただ、取り上げる内容は、一般向けに準じた分かりやすいものにした方がよいでしょう。富裕者層は数多くのプランから自分好みのものを選ぶだけの経済的な余裕があるため、「わかりにくい」と判断されたら、その場で読むのをやめられてしまう可能性もあるからです。

表やグラフを用いて書いていくのが基本です。英文に関しては判断が分かれるところですが、自社が展開しているところに外国の方が多かったり、外国人を多く顧客として抱えていたりする場合は、英文を入れてもいいかもしれません。ただ、表などで分かりやすく記す+英文を入れることを両立するとなると、企業向け・一般向け以上に紙面が圧迫されやすいので、盛り込む情報の取捨選択が強く求められます。

金融業のパンフレットは「最新の情報」にしておく必要がある

金融業のパンフレットは「最新の情報」にしておく必要がある

ここまで金融業のパンフレットの方向性とターゲット層の違いによる訴求の仕方について解説してきました。これにプラスして知っておきたいのが、「金融業のパンフレット作りのタイミングと注意点」です。

金融業のパンフレットは、サービスの改定などがあったときには、速やかに刷り直しをすることをおすすめします。

金融業はお金を直接扱います。そのため、金融商品の値段は、お客様・潜在的なお客様の財布に直結することになります。「ここに記されているパンフレットの金額は、改定前のものです。現在はもっと高くなっています」などのように説明が必要となる状況は、あまり好ましくありません。契約前に口頭で説明することはもちろん可能ではありますが、場合によっては不信感を持たれてしまいます。また、不信感ほどまではいかなくても、「結局いくらに変更になったのかわからない」「わかりにくいから、ほかのところの方がいいかもしれない」という印象を持たれてしまう可能性は高いといえます。

金額が変更になった場合にパンフレットを作り直すことは、説明する社員の手間やストレス、混乱を減らすことに役立ちます。また何よりも、お客様の信頼や安心感、理解を得るために必要なものだといえます。これは「お金」を扱う金融業のパンフレットならではの特徴だといえるでしょう。

金融業のパンフレット作りにおいては、何よりも信頼感を獲得することが重要です。そのためにはスーツを着た人物を配したり、新しい情報でパンフレットを構築したり、似たプランや同業他社との比較を明確に打ち出すことが求められます。

企業をターゲットとした場合は、ある程度文字を詰め込むことができます。ただ盛り込む内容も多くなるため、情報の絞り込みは大切です。

一般向けの場合は「わかりやすさ」を重視し、表やグラフなどを積極的に取り入れます。また、イラストや写真などを多めに配してもよいでしょう。

富裕者層向けのパンフレットの場合は、紙にこだわり、ラグジュアリー感を出すようにします。ただし内容は分かりやすくする方がよいでしょう。

お客様の信頼を得られる金融業のパンフレット作り、我々にお任せください>> https://tajima-d.com/contact